イベルメクチンがなぜコロナに効果が?

新型コロナウイルス感染症に対して効果を発揮するとされているイベルメクチンですが、そもそもこのイベルメクチンがどのようにして効果を発揮するのでしょうか?
イベルメクチンには、大きく分けてふたつの効果を持っています。
ひとつが、炎症を抑える抗炎症作用です。この作用によって、新型コロナウイルス感染症による肺炎などを防ぎます。肺炎などの炎症は重症化の要因のひとつとなっており、肺炎を引き起こすか起こさないかによって、死亡リスクも大きく変わります。
それゆえに、イベルメクチンで炎症を抑えることだけでも新型コロナウイルス感染症に効果があると言えます。
そして、もうひとつが抗ウイルス作用です。
これは、ウイルスが持つ自然免疫抑制作用を阻害します。本来ウイルスはこの作用によって、人が持つ免疫機能を抑制することで攻撃されずに増殖することができます。
しかし、この自然免疫抑制作用を阻害することで、ウイルスに対しても免疫が正常に働くようになることでウイルスの増殖を抑制します。
その結果、ウイルスが増殖することによって、新型コロナウイルス感染症が発症するのを抑制することが可能です。
こうした抗炎症と抗ウイルスのふたつの作用によって、新型コロナウイルス感染症の発症や重症化をイベルメクチンが防ぎます。